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2017/03/09
ブルーライトが目の網膜細胞に及ぼす新たな影響について発表(わかさ生活と岐阜薬科大学の産学共同研究) NEW

1.ブルーライトが人体に及ぼす影響 ~網膜疾患との関連性~

私たちの目は、日夜を問わず太陽光やパソコン、携帯端末機器など大量の光に曝されています。中でも近年増えつつある、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)の光源には青色光(ブルーライト)は多く発せられています(図1)。ブルーライトは人体に対し、眼精疲労や睡眠障害などの生活リズムの変調をきたすことが知られています。また、紫外線と同じく目の網膜や黄斑部にダメージをあたえ、失明原因の上位に位置する“網膜色素変性症”や“(加齢)黄斑変性などの網膜疾患を引き起こす原因の1つとされています(図2)。
加齢黄斑変性は、欧米の失明原因第1位の疾患で、日本国内では第4位で、近年の高齢化や食の欧米化に伴い患者数が増えつつあり、現在では50歳以上の成人約1%にこの症状が認められています(日本眼科学会HP「加齢黄斑変性」より)。加齢に伴って生じる老廃物や、酸化ストレスによるダメージが黄斑部や網膜へ蓄積した結果、様々な目の問題を引き起こします。
しかし、日常の中に広く普及しているブルーライトが、視機能に影響を及ぼすメカニズムは十分に解明されていません。眼病予防や目の健康維持の観点から、この分野における研究の推進が期待されていました。

2.研究の概要および結果
【目的】網膜視細胞(光受容体)を用いたin vitro試験にて、ブルーライトにより引き起こされる細胞障害において、細胞内で起こる障害メカニズムを解明することを目的としました。また、ブルーライトによる細胞内の小胞体(タンパク質を合成する小器官)のストレスの影響を調べました。
【方法】培養網膜視細胞を暗所にて培養し、その後、ブルーライト(青色LEDによる約430 nmの波長の光)を照射することで、細胞障害を引き起こしました。また、ブルーライトを照射した直後の細胞において、光受容タンパク質の観察、さらに小胞体ストレス関連因子の変動を調べました。

【結果と考察】網膜視細胞にブルーライトを照射することで、細胞内の光受容タンパク質の異常凝集がひき起こされることが確認されました(図5)。これに伴い、ブルーライト照射後の細胞内では、小胞体ストレスに影響する因子が上昇しました。さらに、ブルーライト照射前に光受容タンパク質の凝集を防ぐ薬剤で予め処置しておくと、ブルーライト照射によって引き起こされる細胞障害を軽減できました。
 ブルーライトは目の細胞に活性酸素を発生させることが既に知られていましたが、今回の研究から、ブルーライトによって特異的に反応する光受容タンパク質を介した細胞ダメージも引き起こされていることが分かり、眼疾患予防の新たなターゲットとなる可能性が示されました。
本研究の結果は、今後のブルーライト対策に意義深い研究であると考えております。

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