みらい研究所の公式サイトです。わかさ生活が学会発表した研究論文や研究への取り組みなど、研究情報を紹介します。

お知らせ

2015/11/25
わかさ生活と宮崎大学との産学共同研究を学会発表

 株式会社わかさ生活(本社:京都市、代表取締役:角谷建耀知)は、ブルーベリーサプリメントの主成分である北欧産野生種「ビルベリー」の機能性についての研究を続けてまいりました。弊社では、健康の悩みを持つ方々に役立てていただくために、素材が持つ機能や成分の情報を明らかにしてまいりました。

 この度、わかさ生活と宮崎大学 榊原啓之准教授との共同研究『ビルベリーのアントシアニン色素の摂取タイミングによる生体内利用への影響(Effects of Consumption Timing on bioavailability of Natural Pigment, Bilberry Anthocyanins)』を、2015年11月22日~25日に韓国ソウルにて開催されます第6回国際フードファクター会議(The 6th International Conference on Food Factors 2015)にて学会発表しました。

 これからも、わかさ生活は安全で高品質な商品開発や成分分析を行い、皆様の健康を応援してまいります。

≪研究背景≫

【食品の摂取時間と吸収性について~ビルベリーのアントシアニン~】

 ビルベリーは紫色の天然色素「アントシアニン」を豊富に含む食材で、目の健康食品として広く飲用されています(図1)。弊社は、これまでに動物や人においてビルベリーを摂取した後の体内への吸収や排出の過程を調べ、結果を論文としてまとめ、報告してまいりました。ビルベリーをより効率的に体に吸収するために、摂取するタイミングの差が吸収量に与える影響を調べる必要がありました。そこで、本研究では動物において異なる摂取時間を設定し、ビルベリーのアントシアニンの吸収量の差を調べることにしました。

≪研究方法と結果≫

【方法】

 C57BL/6マウスを2グループに分け、一方は照明が消灯した後の活動期前、もう一方に照明が点灯する非活動期前にビルベリーエキスを経口投与させました(図2)。マウスは夜行性の動物のため、日中の照明点灯下では眠り、消灯とともに活動が活発になる習性があるので、人と正反対の概日リズムをもっています。ビルベリーを活動期の最初と、休眠期の最初に経口投与し、一定時間経過後に血液を採取し、胃と腸内の残存物を回収しました。さらに、採取した血液、胃および腸の残存物に含まれるビルベリーのアントシアニンを分析装置にて定量しました。

【結果】

 2つのグループのマウス(活動期摂取群、休眠期摂取群)において、胃の残存物に含まれるビルベリーアントシアニンの量は、活動期摂取群において早い時間で少なくなったことから、活動期摂取でより速やかに胃から腸へと移行することが示唆されました。一方、腸の残存物においては有意な差が示されませんでした。血中アントシアニン量において、ビルベリー摂取30分後において、活動期摂取群のアントシアニン量が休眠期摂取群と比較して有意に低下することが示されました(図3)。以上のことから、活動期のマウスにおいてはより早い時間に胃内容物が減少するとともに、血中から早い時間に消失するなど、体内効率に差が生じることがわかりました。

≪結論≫

 ビルベリーアントシアニンは、朝の摂取でより早く体内に取り込まれ、一方でより長く体内に滞在させるためには就眠の前の摂取がよい可能性が示されました。

 今回の行った研究が50年、100年後まで人々の健康に役立ってくれることを願っております。


ビルベリーや研究に関する情報は下記をご参照ください


わかさの秘密 ビルベリー(URL:www.wakasanohimitsu.jp/seibun/bilberry/

ビルベリーの成分情報を見ることができます。

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