におい発生の要因は様々ですが、その内の1つとして、食生活が挙げられます。
食べたものは腸内で常在菌によって分解され、におい成分になります。
それらはほとんどが無臭化されたり、排出されますが、それでも残ったにおいは、体内を巡って口臭や体臭(汗)として放出されるのです。
ただ、食べ物すべてがにおいをつくるとは限りません。
お肉、チーズ、チョコレートなどの動物性たんぱく質や脂肪は、分解されると悪臭になりやすいですが、その一方で、野菜や穀物などは、においの発生が少ないといわれています。
香りは体につけて楽しむだけでなく、食べて楽しむことができ、しかも体からもその香りを漂わせることができます。
特にバラの香りはエチケットとして効果があるだけでなく、リラックスなど内側からのケアにも役立ちます。バラの花びらから抽出した精油(エッセンシャルオイル)はローズオイルと呼ばれ、香水やアロマテラピー、サプリメントなどに多く利用されています。
ローズオイルにはネロールやシトロネロール、ゲラニオールをはじめとする300種類の香り成分が含まれています。
バラの香り成分で特に有名なのが「ゲラニオール」です。
ゲラニオールはゼラニウムという花から発見され、他にローズやパルマローザなどのアロマオイルに多く含まれています。
香りの成分を持った食品を摂取すると、口の中や腸管に香気成分が吸収されたのちに汗腺から汗と共に香り成分が放出されます。
香り成分を豊富に含むローズオイルを摂取したときの皮膚からの香り成分放出量を測定しました。
右のグラフのように香り成分が放出されていることが確認されました。
ローズオイルを摂取した場合、皮膚から放出される香り成分の量は30~60分で最大となり、180分後まで香りが続くことが確認されました。
香りを実感したい30~60分前に摂取することで効果的に香りを楽しめます。
口臭・体臭が気になったら、まずは食生活の見直しをしましょう。穀物中心の日本食はにおいを発生しにくいだけでなく、食材によっては消臭の効果も期待されます。
そして、リラックス効果だけではなく、エチケット効果のあるローズオイルをぜひ取り入れてみましょう。