老化を早めたり、さまざまな病気を引き起こす原因といわれている「活性酸素」。
増えすぎると当然目への影響も心配されます。今回は、活性酸素について詳しく紹介します。
食事から得た栄養素をエネルギーに変える時に、呼吸で取り込んだ酸素で燃やしてエネルギーに変える時に発生する活性酸素。悪玉酸素とも呼ばれていますが、生きる上で必要なものでもあります。体内に細菌やウィルスが侵入したときには、退治するために活躍するのですが、増えすぎた活性酸素は、細胞をサビ(酸化)させ、細胞の働きを悪くさせてしまうのです。さらにサビは、病気を引き起こしたり、老化を早めたりするのです。活性酸素は、タバコやアルコールの過剰摂取、精神的なストレス、車の排気ガス、残留農薬、オゾン層の破壊による紫外線増加などが、発生を促しているといわれています。
加齢とともに進むといわれる「白内障」は、目の水晶体が白くにごる病気です。これは目に入ってくる光(紫外線)が活性酸素を発生させ、水晶体を次第にサビつかせることが大きな一因と考えています。他にも加齢にともなう「加齢黄斑変性症(かれいおうはんへんせいしょう)」などがあり、老化が早まることは、目にも大敵です。活性酸素を発生させる要因を少しでも防ぐことが、目にとって大切なのです。