みらい研究所の公式サイトです。わかさ生活が学会発表した研究論文や研究への取り組みなど、研究情報を紹介します。

スポーツとアントシアニン  ~正しく距離を測る深視力~

みなさんは、スポーツにおける運動能力と目が、実は密接に関係していることを
ご存じですか?
特にスポーツにとって重要な視力や視覚機能を「スポーツビジョン」と言います。

一般的に知られている、学校の健康診断や眼科で検査する静止視力の
他に、動体視力、深視力、瞬間視力、眼球運動など、計8種類の
スポーツビジョンがあります。


このスポーツビジョンスポーツ競技ととても関係があるのです。

スポーツに関係のある視力をスポーツビジョンと言うんだよ。

野球サッカーバスケットボール

例えば野球では、迫ってくるボールを正確に見極めるための「動体視力」。
サッカーでは、離れた味方の位置や動きを見極めてパスを送るための「瞬間視力」と
「深視力」。
バスケットボールでは、バスケットリングまでの距離と奥行きを見極めるための「深視力」
などがあります。

スポーツ選手は、このように競技中の様々なシーンで目を使い、
特にスポーツビジョンが深く関わっていることがわかります。
最適なプレーを選択し、最高のパフォーマンスを発揮するためには、
敵や味方の動きやボールの動きをはっきりと「見る」力が必要なのです。
そのため、スポーツビジョンを維持することが重要になってきます。

一方、運動して身体が疲れてくると、目も疲労してきます。
スポーツビジョンも低下するのですが、特に距離感や奥行きを
見極める力「深視力」が低下していきます。
例えばバスケットの選手では、フリースローの成功率が悪くなります。

ベストなプレーをより長く持続させるためには、このスポーツビジョンをいかに高レベルで維持できるかがカギになってきます。

運動し、疲れてくると、深視力の誤差が大きくなり、距離感や奥行きがつかみにくくなるのじゃ!

深視力の誤差をアントシアニンが小さくしてくれるんだ。

今回はスポーツビジョンの「深視力」に対し、アントシアニンがどんな効果があるのかを研究してみました。
~実験結果~ アントシアニンにより深視力の誤差を小さくし、フリースローの成功率が維持されました。
この結果は、日本体育学会第60回記念大会(2009)にて学会発表しました。

アントシアニン入りの食品を食べた選手では、
運動後も深視力の誤差が小さくなり、奥行きをとらえる
スポーツビジョン「深視力」が保たれたことになります。

そのため、フリースローの成功率も維持されたのです。

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