目の表面の中央にある「角膜」は、なだらかなカーブを描いています。このカーブを、レーザーで微細に削って調整して、近視や遠視、乱視をなくす治療です。1990年頃に欧米で開発され、その後、さまざまに改良がされて、1995年には、アメリカのFDA(米国食品医薬品局)に認可され、またその頃にタイガーウッズが受けて7連勝を遂げたことなどから、一気に受ける人が増えました。日本では2000年に厚生労働省の認可がおりて、治療を受ける人が少しずつ増え始めました。2009年の夏に、銀座のとある施設において、眼科専門医ではない医師が、ずさんな管理のもとに行った手術により、感染症が起きるなどの問題がおきました。これは非常に残念な事件で、本来、知識と経験を持つ眼科専門医がきちんと治療を行えば、そのようなことはあり得ない、確立された治療です。近年、米空軍やNASAでも認められ、話題となりました。
手術は点眼麻酔で10分ほどでおわり、痛みもなく、術後すぐに見えるようになります。眼科の医師もレーシックを受けている人がたくさんいますし、家族や知人に手術をすることもよくあります。しかし、術前の精密な検査や、術後のフォローなど、手術以外にも大切なことがたくさんあります。大切な目の手術ですので、ぜひ慎重に施設を選んで、ハッピーな治療を受けられてください。ネットでたまたま見つけた、値段が安かった、というだけで手術を決めてしまう前に、できれば、近くの眼科医院で相談されるのが安心でしょう。
★参考情報リンク
安心LASIKネットワーク http://www.safety-lasik.net/
南青山アイクリニック http://www.minamiaoyama.or.jp