目をカメラに例えると、レンズに当たるのが水晶体。レンズが曇ると写真の画像が悪くなるように、水晶体が曇ると見えにくくなり視力が低下します。
水晶体に含まれているたんぱく質が、体の老化によって変性したり、水分量が変化するなど、水晶体の成分のバランスが崩れるためと考えられています。水晶体が曇ることで、光を通過させることができなくなり、ものがぼやけたり、かすんだりして次第に視力が低下してゆきます。
白内障は80歳代のほとんどの人に見られる症状で、老化による加齢性(かれいせい)白内障が大半を占めるといわれているんじゃ。そのため「年配の方の病気」と思われてきたのじゃが、最近では糖尿病やアトピー性皮膚炎などの病気との合併症などで若い人にも増えているんじゃよ。また、有害な紫外線が白内障を発症させる大きな要因ということもわかっているほか、栄養状態の良くない地域では発症年齢が若年(じゃくねん)化しているという報告もある。年齢に関係なく注意が必要じゃな。
白内障の進行には個人差があります。全身を若く保つことで目のアンチエイジングにもなります。毎日の生活の中でできることから始め、目の若さを保つことを心掛けましょう。
強い陽射しは避け、日頃からUVカットのサングラスや帽子、日傘などを使用しましょう。また、テレビ、パソコンのモニターなどから出る人工の光の中に含まれる青色光が、目に酸化ダメージを与えるという研究結果もあります。
長時間見続けないようにしましょう。
偏食をせず、栄養バランスのよい食生活を心掛けましょう。
ビタミンC・ビタミンA、カロテノイドを多く含む緑黄色野菜を食べることをおすすめします。
ストレスは万病のもとです。適度な休息、睡眠を心掛けるようにしましょう。
目の中には多くのビタミンCが含まれていますが、喫煙により体内のビタミンCが破壊されると、目にもよい影響を与えません。若さと健康のために禁煙しましょう。