株式会社わかさ生活は、ブルーベリーサプリメントの主成分である「ビルベリー」の機能性研究を続けてまいりました。
商品をお客様にお届けするだけでなく、素材が持つ機能や成分情報を明らかにすることで、健康に悩みを持つ多くの方に役立てていただけると信じ、研究開発と品質の向上を続けております。
この度、わかさ生活と鳥取大学 工学部学部長 河田 康志教授(所在地:鳥取市)との産学共同研究により、『ビルベリーが水晶体を守る力を整え、目の健康維持に有益である』ことがわかりました。
この研究結果を2014年6月25日、第14回日本蛋白質科学会年会(横浜市)にて発表いたしました。
現在、社会の高齢化、環境破壊のなか白内障の予防が重要となるなか、ビルベリーのアイケア部門での高い機能性を持つ健康素材として、大きな期待が集まっています。
≪目の水晶体の病気「白内障」とは?≫
最も多い眼疾患のひとつが、水晶体の白濁で起こる白内障です
(図1)。年齢とともに有病率が高まることが知られており、
日本では80歳以上の全員が白内障に罹患しているとの報告も
あります(図2)。白内障は目の水晶体が白濁することで起こります。
その原因としては、加齢、喫煙、薬剤、ブルーライトや紫外線などが
あります。特にオゾン層の破壊による紫外線の増加が問題とされ、
オゾン層が1% 減少すると3000人の白内障患者が増加するとも言われ、白内障の予防が重要視されています。
≪ビルベリーが水晶体の蛋白質の劣化や白濁を防ぐ≫
水晶体はクリスタリンという蛋白質から作られています。
クリスタリンは新陳代謝が行われず、蛋白質が劣化すると修復できずに視機能の低下を招きます。そのため、クリスタリン蛋白質の劣化を防ぐことは、視機能の維持につながります。わかさ生活と鳥取大学では、ビルベリーエキスが持つ高い抗酸化力などの機能性に着目し、
クリスタリンにビルベリーエキスを加えることで、劣化を防げる
ことを発見いたしました(図3)。
今回の研究結果から、ビルベリーは水晶体の蛋白質の劣化を防ぎ、白内障の予防につながることが明らかとなりました。 高齢化や環境問題に対し、健康素材としてのビルベリーに大きな期待が集まっています。
【研究背景】
高齢化に伴い発症する眼疾患のひとつに白内障があります。年代が上がるとともに罹患率が増加し、80歳以上ではほぼ100%の成人が罹患しているとの報告がなされています。また病状の進行とともに視力低下も顕著に現れ、白内障の手術が必要とされる患者数は75歳以上で2人に1人とさえいわれています。
白内障は目の水晶体が混濁することで発症します。混濁の原因として喫煙、ストレス、医薬品、活性酸素、ブルーライト、または紫外線が知られています。特に近年のオゾン層破壊などの環境変化の影響により紫外線が増加している問題で、オゾン層1% の破壊が3000人もの白内障患者の増加に関わっていると言われています。
水晶体を構成する蛋白質の1つクリスタリンは、生後から新陳代謝が行われないために、一度劣化して蛋白質の形が変わってしまうと正常な機能を果たさなくなり、結果として白内障の発症や進行、視機能の低下にいたります。
クリスタリンは数種類のタイプが存在しています。中でも、α-クリスタリンは他の種類(β, γ-クリスタリン)のクリスタリンの状態を維持する役割を担っています。そのため、α-クリスタリンが劣化して機能を失ってしまうと、連鎖的に他のクリスタリンも劣化し、視機能低下の大きく影響を与えてしまいます。
従いまして、水晶体のクリスタリン蛋白質の劣化を抑制できる医薬品や食品成分の存在が強く求められています。
【研究方法】
本研究では、精製した3種類のα、β、γ-クリスタリン蛋白質を用いて、高熱処理を行うことで蛋白質の凝集および劣化を引き起こしました。その際、ビルベリーエキスを事前にクリスタリン蛋白質に添加しておき、高熱処理後のクリスタリン蛋白質の劣化の程度を比較いたしました。α, β, γ-クリスタリン蛋白質の凝集に対し、ビルベリーエキスがどのクリスタリン蛋白質の凝集や劣化を抑制できるのか、測定しました。その結果、ビルベリーエキスの添加により、α-クリスタリン蛋白質の凝集を抑制できることを明らかにしました。
【目やサプリメントの成分に関する情報は下記をご参照ください】
◆わかさの秘密(URL:http://www.wakasanohimitsu.jp/)
ビルベリーやサンタベリー、およびその他の成分情報を見ることができます。