株式会社わかさ生活(本社:京都市、代表取締役:角谷建耀知)は、ブルーベリーサプリメントの主成分である北欧産野生種ブルーベリー「ビルベリー」や同じく北欧に自生するサンタベリー[学名:Vaccinium visits-idaea L.]の機能性についての研究を続けてまいりました。
弊社では、商品をお客様にお届けするだけでなく、素材が持つ機能を明らかにすることで健康に悩みを持つ多くの方に役立てていただけると信じ、研究を進めて参りました。
この度、岐阜薬科大学 原英彰教授(所在地:岐阜市)との共同研究成果『ビルベリーおよびサンタベリーが紫外線やブルーライトによって引き起こされる網膜障害を軽減する』を、2014年9月2~6日 第27回 国際ポリフェノール会議(名古屋)にて発表いたしました。
<<“紫外線”や“ブルーライト”が目に及ぼす影響とは?>>
紫外線は太陽光に含まれる光の1種で、目や皮膚にダメージをひき起こすことが広く知られています。また、紫外線は可視光に比べて高いエネルギーを持ち、白内障(水晶体が白く濁る疾患。国内患者数は約130万人;厚生労働省 平成17年患者調査より)や翼状片(目の表面の結膜組織が角膜に進入する)、角膜炎(角膜表面で紫外線刺激により炎症が起きる)などの疾患を引き起こす要因と考えられています。
ブルーライトは紫外線よりも高い透過性をもち、角膜や水晶体を通過して黄斑や網膜に直接的にダメージを与えます。近年、パソコンや携帯端末機器、LED照明灯に含まれるブルーライトが、眼精疲労や生活リズムの変調をきたす要因として注目されています。ブルーライトは紫外線と同様に高いエネルギーを有するため、加齢黄斑変性症や網膜疾患の原因の1つとしても知られています。(加齢黄斑変性症は日本国内における失明原因の第4位の疾患です。)
<<ビルベリーとサンタベリーが紫外線とブルーライトによる網膜ダメージを軽減する>>
紫外線やブルーライトは角膜や水晶体を通り網膜に届くと、網膜の視細胞に対して活性酸素を発生させダメージを与えます。
動物の網膜視細胞を用いた実験にて、ビルベリーとサンタベリーエキスが、UVAまたはブルーライト(青色LED光)曝露により起こる視細胞のダメージを軽減することがわかりました(図2)。
本研究の結果から、ビルベリーとサンタベリーを摂取することは、紫外線やブルーライトなどの光による目のダメージ軽減に有効であることが分かりました。
【研究方法】
網膜視細胞(光受容体)を用いたin vitro試験において、紫外線(UVA)により引き起こされる細胞障害(細胞死、活性酸素種の産生、細胞死誘導因子の増加)に対し、ビルベリーエキス、サンタベリーエキス処置による細胞保護効果を検討致しました。
【方法】本実験では、網膜視細胞(661W cell)を用いて試験を行いました。網膜視細胞にUVA(365 nmの波長光)またはブルーライト(470 nmの波長光、6時間)を照射することで、細胞障害を引き起こしました。事前にビルベリーエキス、サンタベリーエキス、またはこれらの含有成分(アントシアニン、トランス・レスベラトロール、プロアントシアニジン)を細胞に添加し、UVAまたはブルーライトが引き起こす細胞障害に対する保護効果について検討致しました。
【結果】網膜視細胞にUVAやブルーライトを照射することで引き起こされる細胞障害は、ビルベリーエキス、サンタベリーエキスの添加により抑制されました。さらに、ビルベリー、サンタベリーの両エキスを同時処置した場合、それぞれの単独処置に比べて高い保護作用を示しました。
本研究の結果から、ビルベリーとサンタベリーを同時に摂取することで、紫外線による目のダメージを軽減し、網膜視細胞の健康維持に役立つことが期待されます。
【目や成分、研究に関する情報は下記をご参照ください】
◆わかさ生活研究所 ひとみ研究室
ビルベリーやサンタベリーの紫外線に対する研究結果についてはこちら
(URL:http://kenkyu.wakasa.jp/hitomi/health/ultraviolet.php)
目の紫外線対策についてはこちら
(URL:http://kenkyu.wakasa.jp/hitomi/knowledge/ultraviolet.php)
目のブルーライト対策についてはこちら
(URL:http://kenkyu.wakasa.jp/hitomi/knowledge/blue-light.php)
◆わかさの秘密(URL:http://www.wakasanohimitsu.jp/)
ビルベリーやサンタベリー、およびその他の成分情報を見ることができます。