みらい研究所の公式サイトです。わかさ生活が学会発表した研究論文や研究への取り組みなど、研究情報を紹介します。

株式会社わかさ生活（本社：京都市、代表取締役：角谷建耀知）は、ブルーベリーサプリメントの主成分である「ビルベリー」の機能性研究を続けてまいりました。商品をお客様にお届けするだけでなく、素材が持つ機能や成分情報を明らかにすることで、健康に悩みを持つ多くの方に役立てていただけると信じ、研究開発と品質の向上を続けております。
この度、わかさ生活と鳥取大学 工学研究科　河田　康志教授（所在地：鳥取市）との産学共同研究により、
『ビルベリーが水晶体を守る力を整え、目の健康維持に有益である』ことがわかりました。
この研究結果を2014年9月28日、第53回日本白内障学会総会（東京都）にて発表いたしました。

≪水晶体と白内障≫
　眼疾患の中でも最も多い病気のひとつが白内障です。年齢とともに有病率が高まることが知られており、日本では80歳以上の全員が年齢による白内障に罹患しているとの報告もあります。　白内障は目の水晶体が白濁することで起こります。その原因としては加齢、喫煙、ストレス、薬剤、ブルーライトや紫外線などがあります。
特にオゾン層の破壊による紫外線の増加が問題となり、オゾン層が1% 破壊されると3000人の白内障患者が増加するとも言われ、白内障の予防が重要になっています。

≪ビルベリーが水晶体の蛋白質の劣化を抑制し、白内障の予防に≫
水晶体はクリスタリンという蛋白質から作られています。クリスタリンは生まれてから新陳代謝は行われず、一度蛋白質が劣化すると修復できず、視機能の低下を引き起こします。ゆえにクリスタリンの蛋白質の劣化をいかに抑制するかが、視機能の維持につながります。
わかさ生活と鳥取大学では、ビルベリーエキスの持つ抗酸化力など高い機能性に着目し、クリスタリンにビルベリーエキスを加えることで、クリスタリンの劣化が抑制されました。

またビルベリーエキスのこのはたらきは、抗酸化作用を持つ成分として有名なビタミンCやビタミンB6よりも優れていることも確認されました。
今回の研究結果から、ビルベリーは水晶体の蛋白質の劣化を抑制し、白内障の予防に有望であると考えられます。
現在、社会の高齢化、環境破壊のなか白内障の予防が重要となるなか、ビルベリーのアイケア部門での高い機能性を持つ健康素材として、大きな期待が集まっています。

【研究背景】
高齢化に伴い増加している眼疾患のひとつに白内障があります。白内障は年齢とともに罹患率が増加すると言われており、80歳以上ではほぼ100％が罹患すると報告されています。また病状が進行すると視力低下も顕著となり、視力低下が著しく白内障の手術が必要とされる患者数も、75歳以上では2人に1人といわれています。
白内障は目の水晶体が混濁することで発症します。混濁の原因として喫煙、ストレス、医薬品、活性酸素、紫外線が知られています。
特に近年のオゾン層破壊などの環境破壊によって、紫外線が増加することが問題視されており、オゾン層が1% 破壊されると3000人の白内障患者が増加すると言われています。
特に水晶体を構成する蛋白質クリスタリンは生後、新陳代謝が行われないため、一度クリスタリンが劣化してしまうと正常な機能を果たせず、
白内障の進行や視機能の低下につながります。
クリスタリンは数種類のタイプに分類されますが、αークリスタリンは他の種類（β, γ‐クリスタリン）のクリスタリンの状態を維持するはたらきを持っています。
そのため、α－クリスタリンが劣化してしまうと、連鎖的に他の種類のクリスタリンも劣化してしまいます。
そのため、水晶体の蛋白質クリスタリンの劣化を抑制する医薬品、食品成分が強く求められています。

【研究方法】
　クリスタリンを用い、高熱処理を行うと熱凝集が生じ、クリスタリンの劣化が起こります。クリスタリンにビルベリーエキスを事前に添加して、高熱処理後のクリスタリンの劣化の程度を比較いたしました。クリスタリンにはα, β, γ-クリスタリンを用いて、ビルベリーエキスがどのクリスタリンを保護するのかを確認しました。また、抗酸化作用を持つ成分として有名なビタミンCやビタミンB6も同様の実験を行い、ビルベリーエキスと比較を行いました。

【目や成分、わかさ生活の研究に関する情報は下記をご参照ください】
◆わかさ生活研究所 / ひとみ研究室（URL：http://kenkyu.wakasa.jp/hitomi/）
白内障など目の病気、目の健康を守る成分について掲載しております。

◆わかさの秘密（URL：http://www.wakasanohimitsu.jp/）
ビルベリーやサンタベリー、およびその他の成分情報を見ることができます。