株式会社わかさ生活(本社:京都市、代表取締役:角谷建耀知)は、ブルーベリーサプリメントの主成分である北欧産野生種ブルーベリー「ビルベリー」の機能性についての研究を続けてまいりました。
弊社では、健康の悩みを持つ方々に役立てていただくために、素材が持つ機能や成分の情報を明らかにしてまいりました。
この度、わかさ生活と近畿大学 財満 信宏准教授との共同研究『アントシアニンの体内動態解析』を、2015年9月18日 第40回日本医用マススペクトル学会年会(静岡県浜松市)にてポスター発表いたしました。
これからも、わかさ生活は安全で高品質な商品開発や成分分析を行い、皆様の健康を応援してまいります。
<研究内容>
これまでビルベリーの生理活性(機能性)についての研究は多くなされてきました。しかし、その体内動態についてはまだ不明な点も多く、今後ビルベリーの生理活性を理解する上では、その体内動態を明らかにする必要があります。本研究では、質量分析イメージング法(matrix-assisted laser desorption/ionization (MALDI)-Imaging mass spectrometry (IMS))を用いて、アントシアニンを可視化することによって、網膜外層の筋層周辺にアントシアニン由来のピークが観察されました。
<結論>
ビルベリーエキスに含まれるアントシアニンを、エキスの摂取後に眼組織にて検出することができました。この技法を用いることにより、今後は組織におけるより詳細なアントシアニンの分布とそのメカニズムの解明が進むことが期待されます。
今回行った研究が50年、100年後まで人々の健康に役立ってくれることを願っております。
≪詳細≫
1.質量分析イメージング法 ~アントシアニンの体内動態~
質量分析とは分子をイオン化し、分離、そして質量を検出することで物の重さを測定する分析方法であり、現在は物質を同定するときに多く用いられる技法であります。近年、この技術を応用した生体組織を可視化する質量分析イメージング法が確立されています。この質量分析イメージング法は組織切片から直接測定を行うことから、組織における分子の局在を見ることが可能です。
アントシアニンの体内動態は古くから研究されており、胃や腸より吸収されていることは知られているが、その吸収の詳細なメカニズムや体内動態については、いまだに不明な点が多くあります。
そこで、質量分析イメージング法を用いたアントシアニンの体内動態についての研究を行いました。
2.研究方法と結果
【方法】ddyマウス(オス、6週齢)を馴化後、ビルベリーエキスを投与した後、眼を採取し、凍結切片を作成しました。作成した切片にマトリックス溶液を塗布し、質量分析装置にて分析しました。
【結果】ビルベリーに存在する主なアントシアニンの一つであるシアニジン-3-グルコシドを測定した結果、投与群においては、網膜外層の筋層周辺にピークが観察されました。本研究の結果から、投与されたビルベリーのアントシアニンが、眼組織へ移行を可視化することに成功いたしました。この技法を用いることにより、今後は組織におけるより詳細なアントシアニンの分布とそのメカニズムの解明が進むことが期待されます。
わかさ生活では現在、医療機関向けサプリメントの取り扱いも行っております。これからも各方面から信頼される研究を進め、皆様の健康に貢献してまいります。
3.ビルベリーや研究に関する情報は下記をご参照ください
◆わかさの秘密 ビルベリー(URL:http://www.wakasanohimitsu.jp/seibun/bilberry/)
ビルベリーの成分情報を見ることができます。