株式会社わかさ生活(本社:京都市、代表取締役:角谷建耀知)は、ブルーベリーサプリメントの主成分である北欧産野生種ブルーベリー「ビルベリー」の機能性についての研究を続けてまいりました。
弊社では、健康の悩みを持つ方々に役立てていただくために、素材が持つ機能や成分の情報を明らかにしてまいりました。
この度、わかさ生活と鳥取大学 河田 康志教授との共同研究『アントシアニンによるアルツハイマー病のin vitroおよびin vivoモデルにおけるアミロイドβの分子形態変換を介した蓄積・毒性の抑制(Anthocyanin suppresses the toxicity of Aβ deposits through diversion of molecular forms in in vitro and in vivo models of Alzheimer’s disease)』が、2016年1月のNutritional Neuroscienceにて論文が掲載されました。
これからも、わかさ生活は安全で高品質な商品開発や成分分析を行い、皆様の健康を応援してまいります。
<研究背景・内容>
高齢化が進む現代において、日本ではアルツハイマー病患者がおよそ262万人いると言われています。
これまでビルベリーエキスより得られたアントシアニンがタンパク質(GroES)の線維化を防ぎ、なおかつこの過程で形成された中間物の毒性を減少させることを明らかにしてまいりました。
本研究では、アルツハイマー病の発症に関わるアミロイドβタンパク質の凝集形成に対し、ビルベリーエキスの有効性を試験管内(in vitro)と動物(in vivo)の試験で調べました。その結果、ビルベリーのアントシアニンがアミロイドβの線維化を抑制し、凝集による神経細胞への毒性を低下させ、動物(マウス)の認知機能(短期記憶力)を改善することがわかりました。
<結論>
ビルベリーエキスには、アルツハイマー病の予防や記憶力の低下を防ぐ可能性が新たに示されました。また、この研究成果は学術論文として認められ、専門誌に掲載されました。
今回行った研究が50年、100年後まで
人々の健康に役立ってくれることを願っております。
≪詳細≫
1. 脳疾患とアルツハイマー病 ~目と脳の関連性~
高齢化が進む現代において、アルツハイマー病やパーキンソン病などの脳疾患が増加しています。日本では現在、アルツハイマー病の患者はおよそ262万人いるといわれています。
アルツハイマー病は知的機能(記憶力)低下に影響を及ぼします。この疾患は、脳神経細胞に対してアミロイド線維というタンパク質が蓄積することが原因の一つと知られており、アミロイドβというタンパク質が蓄積することが明らかとなっています。
脳は五感として受け取った情報が集約されるという重要な役割を持っています。目で見た情報は電気信号として脳へと伝わり認識され、また脳神経疾患になると視覚に影響を及ぼすこともあり、目を知る上でも脳の研究を行うことはとても大切です。
これら疾患の治療に有用な医薬品はまだ少ないことから、予防するための医薬品あるいは健康食品が求められています。弊社は、アルツハイマー病に対するビルベリーの予防効果について研究を重ねています。
2. 研究方法と結果
【方法】in vitro(試験管内)の試験にて、アミロイドβの凝集(アミロイドβオリゴマーの形成)を蛍光染色にて調べました。アミロイドβの毒性は、ビルベリーエキスを共存させたサンプルに対してマウス神経芽細胞(Neuro2a)を用いた細胞活性測定によって評価しました。さらにヒト変異アミロイドβ前駆体とアルツハイマー病の原因遺伝子(プレセリニン2)を同時に発現するアルツハイマー病モデルマウスを用い、ビルベリーエキスを加えたエサを与えることで認知機能(短期記憶)への影響を調べました。
【結果】ビルベリーエキスはin vitro試験でアミロイドβオリゴマーの形成を抑制しました。また、細胞においてアミロイドβの毒性を有意に低下させました。さらに、ビルベリーエキスを添加したエサを与えたアルツハイマー病モデルマウスの認知機能(短期記憶)の低下を抑制しました。
【結論】本研究の結果から、ビルベリーエキスによるアントシアニン摂取がアルツハイマー病を予防するための健康維持の一助となる可能性が示唆されました。
わかさ生活では現在、医療機関向けサプリメントの取り扱いも行っております。これからも各方面から信頼される研究を進め、多くの皆様の健康に貢献してまいります。
3. ビルベリーや研究に関する情報は下記をご参照ください
◆わかさの秘密 ビルベリー(URL:http://www.wakasanohimitsu.jp/seibun/bilberry/)
ビルベリーの成分情報を見ることができます。