1.光が目に及ぼす影響 ~網膜疾患との関連性~
サンタベリーは、ツツジ科スノキ属の低木植物です。フィンランドなどの北欧の森に自生しており、8月の終わりから9月にかけて真っ赤な果実を実らせます。葉は、1年中濃い緑色をしており、表面はワックスで磨いたようなツヤがあることが特徴です。
サンタベリーは、ポリフェノールの一つであるレスベラトロールを豊富含む食品として知られています。これまでにレスベラトロールは、寿命延長効果などの報告がなされ、アンチエイジング効果が期待される成分です。
本試験では、このビタミンC不足状態のマウスを用いて、サンタベリーの肌への影響を確認致しました。
2.研究方法と結果
【方法】動物(マウス)にビルベリーエキスを経口摂取させたのち、光(3000ルクス、1時間)を照射しました。ビルベリーの摂取が、光によって惹き起こされる網膜組織の網膜形態、遺伝子発現変化、網膜電図に与える影響を調べました。
【結果】ビルベリーエキス非投与群では光照射後に桿体細胞、錐体細胞の形態変化が顕著に見られました。それに伴い桿体系、錐体系双方の視機能の低下が起こりました。また、これらの変化は網膜における活性酸素の上昇とそれに準じて生じる小胞体ストレスの上昇、視細胞死に起因することが示唆されました。一方でビルベリーエキス投与群では光照射による網膜での活性酸素上昇が抑制され、桿体細胞、錐体細胞の形態や視機能が共に維持されました。
【結論】本研究の結果から、ビルベリーエキスを摂取することで、光による目のダメージを軽減するとともに、網膜視細胞の健康維持に役立つ可能性があることがわかりました。
わかさ生活では目の総合健康企業として、目の健康をサポートする食品素材である北欧産野生種「ビルベリー」の研究にいち早く取り組み、ビルベリーが持つ目に対する機能性を明らかにしてまいりました。このような研究の積み重ねから医療用向けサプリメントの取り扱いも行っており、これからも各方面から信頼される研究を進め、目の健康に貢献してまいります。