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お知らせ

2017/10/20
ビルベリーの緑内障予防の可能性

この度、わかさ生活と東北大学 佐藤孝太助教(所在地:宮城県仙台市)との共同研究成果として、論文「Bilberry extract administration prevents retinal ganglion cell death in mice via the regulation of chaperone molecules under conditions of endoplasmic reticulum stress(邦題:小胞体ストレスによりおこる網膜神経節細胞死に対するビルベリーエキスの分子シャペロンへの影響)」が2017年10月11日に科学雑誌「Clinical Ophthalmology」に受理されました。
この研究成果をより多くの方の健康にお役立ていただけるように、今後もさらなる品質追求・研究開発に繋げ、安心かつ安全で高品質な商品をお届けしていきます。

1.緑内障とビルベリー
緑内障とは、目から入ってきた情報を脳に伝達する視神経が何らかの原因で障害され視野が狭くなる病気であります。その病気の原因のひとつに眼圧の上昇が言われています。治療が遅れると失明に至ることもあり、現在、我が国における失明原因の第1位となっています。
近年、生体におけるポリフェノール類の機能に関する研究がさかんに行われているが、その中でも植物色素のアントシアニンを多く含むビルベリーエキスに関する知見が報告されています。また、ビルベリーエキスには視機能の改善機能について研究が活発にされ、眼精疲労やドライアイなどの改善に対する臨床試験も多くされてきました。

2.研究方法と結果
【方法】
事前に3日間のビルベリーエキス経口投与を行ったマウスに視神経軸索挫滅を施し、手術後3日目および7日目でサンプリングし、網膜における遺伝子発現及びタンパク発現解析をしました。大脳上丘へのFluorogold色素投与により網膜神経節細胞を逆行性ラベルしたマウスを用い、視神経軸索挫滅後の網膜神経節細胞死におけるビルベリーエキス経口摂取の影響を解析しました。

【結果】
ビルベリーエキスをマウスに3日間投与したところ、シャペロン分子であるGrp78およびGrp94のタンパク発現が有意に増加していました。また、ビルベリーエキス投与マウスに視神経挫滅手術をおこない、その3日後に網膜内の遺伝子発現量を解析したところ、ERストレスマーカーであるChop、Bax、Atf4発現がコントロールと比較して有意に低下し、また網膜神経節細胞のマーカーであるPou4f2、Pou4f3発現の有意な増加が観察されました。Fluorogoldラベルマウスを用いた網膜神経節細胞数計測では、視神経挫滅手術7日後において、ビルベリーエキス投与群で生細胞の有意な増加が見られました。

【結論】
これらの結果から、経口摂取されたビルベリーアントシアニンが視神経障害を誘導する小胞体ストレス抑制効果を持つことを示唆し、神経圧迫によっておこる緑内障の予防に対しても有効である可能性が示されました。

わかさ生活では目の総合健康企業として、目の健康をサポートする食品素材である北欧産野生種「ビルベリー」の研究にいち早く取り組み、ビルベリーが持つ目や脳、体に対する機能性を明らかにしてまいりました。
このような研究の積み重ねから医療用向けサプリメントの取り扱いも行っております。これからも各方面から信頼される研究を進め、目の健康に貢献してまいります。

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